診断時の特記事項 |
顔貌所見 |
正貌はほぼ左右対称。側貌はconvex typeでありNasolabial Angleは鋭角であった。 |
口腔内所見 |
over jet -2.5mm、over bite 2.0mm、大臼歯関係はⅠ級 。Hellmanのdental ageはⅡCであり前歯部は反対咬合を呈していた。 |
X-Ray所見 |
セファロ所見 |
下顎骨体部は大きく下顎枝は前傾しており下顎角は鈍角であった。上顎骨はやや劣位で奥行きがなく下顔面高は高くなっていた。
家族歴や側貌所見、下顎は大きいもののANBは2°でSellaに対して下顎頭は後方に位置していることなどから将来的に重度な下顎前突へ移行することは少ないと予測できた。 |
パノラマ所見 |
上顎アーチレングスディスクレパンシー(-)であるが、その他の異常所見は認められなかった。 |
批評・予后・リスク |
批評・予后 |
上顎前歯のアライメントを行ったことで、ロッキングされていた上顎歯槽基底骨の成長に良い影響が生じており、側方歯群の交換も順調に進んでいる症例である。2期治療は相談の上、希望があれば行うこととしている。 |
リスク |
通院間隔が長くなったり顎間ゴムの協力が得られないと予定の治療期間より延長したり仕上がりが不十分になる恐れがあります。
ブラッシングを怠ると虫歯のリスクが高くなります。 |