歯並びが悪いとどうして困るの?

「男の子だから多少歯ならびが悪くてもいい」「八重歯だからかわいい」など見た目だけの問題と歯並びを考える人は少なくありません。
しかし、実際はいろいろな問題があります。

▼むし歯や歯周病になりやすい

悪い歯並びだと、歯ブラシが歯のすみずみまで上手に届きにくいので 磨き残しが増えて、むし歯や歯周病になりやすくなります。
また、口の中で唾液が循環することにより歯を清潔に保ちますが 歯並びが悪く口が閉じづらい場合は口の中が乾燥しがちになり虫歯や歯周病になりやすくなります。

▼胃や腸への負担が大きい

かむという行為は、実は非常に複雑です。
全ての歯にそれぞれの役割があり バランスよくかみ合さることで、はじめて食物が消化しやすい大きさになるのです。
また、ちゃんとかめないと唾液の分泌も不十分になってしまい、消化系への負担も大きくなります。

▼発音がうまくできない

歯並びが悪いことで、発音が不明瞭になることもすくなくありません。
受け口の場合、サ行やタ行が発音しにくくなります。
極端な上顎前突や開咬の場合も上手に発音ができません。

▼骨格や顎関節に問題が生じる

上下の奥歯が左右にずれている交叉咬合や、上の奥歯と下の奥歯がすれ違っているはさみ状咬合などがある場合は 顔が左右対称ではなくなります。
その状態で、ものをかみ続けると、かむ力が不均等になります。
また、姿勢が悪いと、負担がかかり、顎関節に症状が現れる場合もあります。

▼コンプレックスのもとになる

悪い歯並びのために「大きな口をあけて笑うのをためらってしまう」「口に手を当てて笑うくせがある」「うまく笑えない」と答える人もいます。
かみ合わせによっては、くちびるが自然に閉じない人もいます。
それがコンプレックスになって対人関係に影響を与える場合もあります。