アングル鵯級上下顎前突のハイアングルケース。上下顎の前後的位置関係はそれほど悪くないが、上下顎前歯は唇側に傾斜しており、口唇の突出感が認められました。治療方針として上下顎第一小臼歯抜歯を行いマルチブラケットを使用し主訴である突出した口元および噛み合わの改善を行うことにしました。 上顎はTPAを装着し014 Ni-Ti , 014, 016 ss にてleveling後、016 ssにパワーチェーンとopen coil spring を使用して犬歯遠心移動を行いました。下顎は 014, 016 Ni-Ti , 014, 016 ss にてleveling後、016 ssにパワーチェーンを使用して犬歯遠心移動を行いました。その後、上顎に 018x025 ss with Vertical loop 、下顎に 017x025 ss with Vertical loop を装着して鵺級ゴムを用いながらconsolidationを行った。detailingは上顎に018x025 ss with MEAW、下顎に017x025 ss with MEAWにて前歯部に垂直ゴムを用いながら3ヵ月間行い動的治療を終了しました。 nasolabial angleは91°であったが、治療後には105°になり口唇閉鎖不全の改善が認められ、突出感も軽減した。主訴の改善により患者の心理的要求は十分に満たされました。